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内燃機関に未来はあるのか

 タイトルの通り今回は少し堅苦しい話になるので興味がある方だけ読み進んで頂けたらと思う。

 

最近の車事情

 さて、車は「大変革期」と呼ばれるようになってどれくらい経っただろうか。ここ数十年で自動車は急激な進化を遂げた。

 クルーズコントロールに始まり、死角をモニタリングするセンサー類、事故回避や軽減を図る自動ブレーキなどの安全装備の進化は目を見張るものがある。

 安全装備だけではない。世の中は環境問題に敏感になり、メーカーは環境への対応を求められるようになった。トヨタを筆頭にハイブリッドの普及が広がり、燃料電池車といったものまで市場に出ている。
 またここ最近はヨーロッパの影響を強く受け、各メーカーは急ピッチで電気自動車の開発を迫られている。

 この環境に配慮しようという考え自体は素晴らしいと思う。しかし、それが順調に進んでいるかというとそうでもない。ハイブリッド車は燃費はいいけれど、結局ガソリンを使うことには変わりない。
 電気自動車はどうだろう。こちらは将来の発展が期待できる。が、現時点では航続距離と充電時間の長さ、充電インフラの設備不足がネックとなってなかなか普及しない。

一方現在の主力となっている内燃機関車はどうだろう。
 こちらも省エネ化が進み、ひと昔前とは比べ物にならないくらい燃費が良くなっていてウケも良い。

 今回はそれぞれの動力源が今後の自動車界においてどうなるのかを考えていきたいと思う。(あくまで個人の考えであり、主観と偏見が入ることを承知した上で読んで頂きたい)

ガソリン車(ハイブリッドも含む)

 
 現在日本で一番普及しているタイプのガソリン車は、他のタイプに比べてパワーがある、静粛性が高い、高回転まで回る、振動が少ないといったメリットがある。

 日本においては最も車種が豊富で選びやすい。しかしガソリンという化石燃料を使うことによって地球の資源がなくなる。
 排気ガスが問題という人もいるが、現在の車は高いレベルで排気ガスが処理され、以前に比べてだいぶクリーンになっている。

 それよりもガソリンを使うことによって化石燃料が枯渇することの方が問題なのだ。だからここにハイブリッドも含むことにした。
 正直車好きの自分にとってガソリン車は一番魅力的だ。小型でハイパワーを叩き出し、高回転まで淀みなく吹け上がるガソリンエンジンはマニアの夢だ。けれど環境のことも考える自分にとっては最善の選択肢にはなれない。
 
ガソリン車は今後しばらくは現役で活躍するだろうが、近いうちに他の動力源に取って代わられると考えられる。

天然ガス

 
 天然ガス車は乗用車の市販化の例はほとんどなく、主に商用車に採用される。
 
これは排気ガスがガソリンと比べてクリーンであるため、ハイブリッド車などと同様に低公害車として注目されている。

 天然ガス自体は化石燃料であるが、バイオガスを代替燃料として使うこともできるため将来が期待できる。
 しかしパワーが同排気量のガソリン車やディーゼル車より低く、気体燃料のため航続距離が短いのが難点と言える。

電気自動車

 
 今最もメーカーが開発に力を入れているのが電気自動車だ。電気自動車は振動がほとんどなく、また音も静かであるため注目を浴びている。走りもモーターのリニアなトルク特性により、意外と楽しいらしい。
 将来への期待が高まる電気自動車だが、現時点では航続距離の短さ、充電にかかる時間の長さがネックとなってなかなか普及が進まない。

 「電気自動車は本当に環境に優しいのか」という話もあるが、現時点では最も将来性がある。持続可能な社会の構築が進めば再生可能エネルギーで走らせることができる。
 ちなみに自分が考える電気自動車最大のメリットはエネルギーを作る手段の豊富さにあると思う。

 電気は火力、水力、地熱、風力、太陽光など多種多様な方法から得られる。後述する水素も多様な方法から得られるが、電気は個人単位でも気軽に作れる。
 電気自動車なら家で自家発電し、発電した電気を車に貯めて使うなんてこともできる。なんとも夢のある話ではないか。エネルギーを自給自足で賄うことができるのだ。
 

燃料電池

 
 燃料電池車は一時期「究極のエコカー」ともてはやされたが、実際には高圧で水素ガスを充填する必要があり、そこで多くのエネルギーを必要とするため本当の意味で環境に優しいのかは定かではない。

 燃料電池車は前述した「電気自動車の航続距離の短さ」を解消している。燃料電池車は車に発電装置を積んでいるため、ガソリン車と同じくらいの距離を走れる。また重量のあるものが床下にあるため、低重心で安定した走りを披露する。

 しかし現時点では車両価格が高く、そもそも水素が普及するのか、先が見えないという不安がある。よって個人的に燃料電池車は買いではないと思う。

ディーゼル

 
 最後にディーゼル車だ。ディーゼルはつい最近までヨーロッパで普及しており燃費の良さ、経済性の良さ、分厚いトルクが大きなメリットだ。

 日本国内ではマツダのSKYACTIV-Dが有名だ。他にもトヨタランドクルーザープラド、三菱のデリカD:5など以外と選択肢も多い。また外車を視野に入れればさらに選択肢が増える。

 昔はディーゼルといえばマフラーから黒煙がモクモク出ているイメージだったが今はクリーンディーゼルが主流であり、排気ガスガソリンエンジンと大差ない。

 海外ではガソリンと軽油の価格はさほど変わらないが、日本国内は軽油のほうがレギュラーと比較して10円前後安い。さらに燃費が良いので長距離を走るユーザーにはおすすめしたい。

 またディーゼルはガソリン車に比べ代替燃料との相性もいい。なんなら車を少し弄って個人で使用済みてんぷら油を精製し燃料にすることだって出来る。つまり将来性があるのだ。

 デメリットはエンジンの重さだ。ディーゼルエンジンは圧縮比が高いため強度を高くしなければならない。そのため部品が重くなり、結果エンジンが重くなってしまうのだ。
 しかし最近は素材の進化であったり、わざと圧縮比を下げたりという事で軽いディーゼルエンジン車も出てきている。

まとめ

 ここまで様々な動力源について書いてきたが、個人的に未来があるのは電気自動車、天然ガス自動車ディーゼル車の三つだと思う。
 ただ他のガソリン車や燃料電池車が悪いというわけではなく、それぞれ一長一短あるので自分の好み、価値観、使用用途に合わせて選んでほしい。